好きな遊びをする、これはとても大切なことだと思います。ただ、学童に通いなれた子たちのなかには、
「ひまー!」
「やることなーい」
「つまらん」
などと、その子たちの感覚では毎日が平凡であり、何の変化もなく面白くないのだそうです。個々で言う支援員の役割は大きく2つあります。
①支援員が率先して遊びに参入して、楽しい遊びの時間を提供する
②見守りながら、好きな遊び、やりたい遊びが見つかるようにアプローチをする
※①、②としてますが、優位性を表すような意味合いではありません。
ですね。これをすべき!という答えはないと思います。学童の設備、子ども達の雰囲気、なによりその子自身によって、ケースバイケースの場合がほとんどです。
私は、基本的に①を実践していることが多いのですが、本気で子ども次第だと思います。
私が①を実践している理由は、単に学童の職員体制の影響が大きいです。私は職場では若いほうで、子ども達と一緒にいる時間の方が多いです。
主任や代表は、保育以外の業務も多く、子どもと遊ぶこと自体が少ないのが現状です。
また、バイト生も年度で入れ替わりがあり、子どもと遊ぶことに不慣れな子も多く、私が率先して子どもと遊ばないと、遊びの展開が出来なかったり、最悪、何をして遊ぶかでトラブルになることが多いです。なので、最近は私が展開する遊びを自由参加でたくさんの子たちとやることが多いです。
去年までは、自分でやりたい遊びをできる子、みんなと一緒に遊べる子たちは極力アルバイト生に任せていました。私は、集団で遊ぶことが苦手な子や、特定の少人数でしか遊べない子を中心に、その子たちが遊びの輪を広げられるようなアプローチをしました。上記で言う②の実践が多かったです。
自分は、①の方が好き、②をしたい!と人によって分かれるでしょう。でも、学童支援員であれば、どちらもできた方がいいにこしたことはないです。
遊びを提供することは支援員の務めなので、①は必須条件です。
でも、少し自分の中でゆとりが生まれてきたら、なかなか集団の輪に入れない子、特定の友達しかいない子、消極的な子たちに目を向けて、その子たちが充実した時間を過ごすことが出来るように、アプローチしてみてほしいです。
おすすめは、少人数で遊ぶことが多い子たち同士で、同じ遊びをやっていくことがおススメです☆
おとなしい子や、消極的な子は元気いっぱいな子たちがたくさん遊んでいる遊びには入りずらいです。あふれ出る気迫が自分に向けられるのが怖いからです。だから、初めから元気集団は、コマを始めてやった子に、綱渡りして!とお願いするくらいのむちゃぶりです。スモールステップを大切に、2人を3人に、3人を4人に、少しずつ、一緒に遊ぶ子たちを増やしていけたら、理想です。
ただ、私は友達が多いほうがいい!というような考えは持っていません。その子がたくさん友達が欲しいというのなら、それでいいですし、逆でも、否定したりはしません。
ただ、人と関わる経験は大切だと思っています。だから、②のアプローチは、友達をふやすためのアクションではありません。結果的に友達になったりすることもあると思いますが、基本的にはいろんな子と遊ぶことが目的です。その遊んだ体験を通して、自分とは違う考え、感情、価値観等に触れることができるでしょう。これが、健全な育成に欠かせないと私は思います。