支援員

バイト生も立派な保育者

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「学童保育の労働環境は劣悪」「こんな待遇では生活できない」というコメントや発言をたくさん目にします。求人票を見ても、雇用条件は世代平均と比較して、良いとは言い難いものが多いと思います。

それでも、近年はだいぶ処遇改善がなされてきているように思えます。現状はまだ満足できるものではないかもしれませんが、これまで以上に「学童保育の必要性」と「専門性」を世間に発信していくことで、さらなる改善ができていくのではないかなと個人的には思います。

学童に携わる方が安心して働く環境になれば、今以上によりよい保育というのが可能になると信じています。子どものより良い将来のために今後も挑戦あるのみです。

さて、前置きはここまでにして、本日はアルバイト生も立派な保育者であり、子ども達のより良い成長のためには、その自覚が必要であるという話をしたいともいます。

今回の話では主に学生アルバイト(高校生、専門学生、大学生)が中心となります。

学童保育は、アルバイト生の方々のおかげで充実している部分もあります

・子どもと思いっきり遊べる体力と身体能力がある

・正規職員や契約職員、パート職員に比べて、子どもたちと年齢が近く、共感できる部分が多かったり、信頼関係を築きやすいことが多い

・掃除や片づけ、資料整理にプレゼント作り、おやつ作り、雑務等を行う労働力にもなり、正規職員等の負担を軽減してくれる

など、学童保育におけるアルバイト生の貢献度は結構高いというのが自分の個人的な見解です。

ただ、最近私の携わる学童のアルバイト生を見て、疑問に思うようになりました。

私は基本的に「自分が何でもやりたい」スタイルで、「子どもといつまでも遊んでいたい」という願望をもって学童保育のアルバイトをしていました。

そのため、「雑用」や「子どもに関わらない業務」が嫌いで仕方ありませんでした。

そこで私は「自身の生産性の向上と業務の効率化」を意識して、なるべく子どもと触れ合う時間を確保してきました。

子どもがいない時間でできることは、下校前の出勤で終わらせられるように時間と行動を意識し、無駄のないように努めました。

そして、「なにかやることはないか」を常に考えて、空いた時間を利用し、掃除や消耗品の補充、掲示物の確認、在庫チェック等を率先してやっていました。

これが当たり前とは言いませんが、うちの代表も「アルバイトの仕事は、子どもとの遊び、正規職員のサポート、雑用だよ」というアルバイト業務の三本柱を打ち立てていたので、私の職場では、特に問題なく働き続けることができました。

このようにして、決められた時間内で業務を片付ける努力をし、遊ぶ時間を自ら確保するという努力をしていましたが、私もバイトから支援員になりに、バイト生の面倒を見るようになって、私のような働き方が当たり前ではないことに気づきました。

・いつも同じ子どもの相手しかしない人

・細かく指示が必要で、理解しないと動けない人

・遊ぶことだけが仕事と思っている人

色々です。私の当たり前は他人の中では当たり前ではない、冷静に考えてみれば当たり前のことですが、実感したのは初めてです。

そして、特に求人票にある「子どもと楽しく遊ぶだけ!」という言葉を鵜呑みにして、本当に遊び以外はやろうとしない人もいました。

これに関しては、求人票にも落ち度がありますが、バイト生の仕事は健全育成の補助であり、「遊びを通した、子どもの健やかな成長を支えること」であると思います。その点で言えば、遊ぶことは正しいし、職務をしっかり全うしているわけですが、子どもと一緒にただ遊ぶだけではいけないと思うんです。

・安全を守ること

・子どもの変化が分かること(ケンカしそう、泣いている、落ち込んでいる)

→対応は支援員に任せた方がいい

・いろんな子(活発な子、内気な子、低学年、高学年)色んな子と関わること

簡単に挙げてみましたが、「遊ぶ」にしても子どもと一緒にただ遊ぶだけでなく、遊びを盛り上げたり、トラブルを早急に支援員につなぐ等求められることがあります。

少なくとも私の学童で最近からバイトを始めた人たちは、「遊ぶ」ということすらまだ、満足にできていない。

・特定の子としか遊ばない

・雑用はしない(指示してもあまりやろうとしない)

・基本見ていることが多い(遊びに入らない)

・スマホを使って少数の子たちとSNSを見たりすることが多い。

・バイト生同士がおしゃべりしている場面が多く、固まる。

という課題や(代表や正規職員から見た)問題があります。

個人的にも、スマホを使って一部と遊んだり、見ているだけは正直バイト生がいる意味を感じません。

私はもっと、「子どもたちと遊ぶ楽しさ」を知ってほしいと思うし、

この可能性の塊みたいな子ども達と時間を共有しているという嬉しさとその責任を感じてほしいのです。

ただ、プライベートでバイト生と遊んだり、職場で空き時間をつかってバイト生と対話を重ねた結果、一部のバイト生から「意識高い系」というレッテルが私には貼られ、

「みんながみんな、そうはできない。のびのび子どもと遊びたくてバイトしているには、あんまりです」という意見も頂いた。

個人的には「意識高いこと」の何がいけないのかがまず気になるところではあるが、それは置いておきます。

私はその方たちには、「バイト生も立派な保育者なんだから、子どもとしっかり向き合って、思いっきり遊んで、楽しみながらこの子たちの成長をサポート出来たらいいよね」というメッセージだけは伝えました。

これも学童保育の専門性にかくぁる問題であると私は感じています。

「ただ遊ぶだけ」という認識が世間の認識にもあると思います。特に保育園や幼稚園と違って、知名度のある資格もなければ、見える姿は子どもと遊んでいるところのみ。

本当は、事務作業に研修に、環境整備に、おやつ作りに、連携先との情報交換に、色んな仕事が山のようにあります。遊び何てほんの一部にすぎません。それが世間に伝わってないのが残念でなりませんが、

7歳から12歳の発達の大きく異なる子たちを保育するには専門的知識と経験、スキルが必要であることは世間にも認知してほしいところです

だからせめて、学童保育の世界にいるアルバイト生くらいは、この認識を持ってほしいと思います。それが、第一歩だと信じて。

そして、代表も「このままではちょっと・・・」と悩んでいたので、元バイト生である私が、アルバイト生の面倒をみてもいい、という許可を貰ったので、少しずつ、バイト生の意識改革をしていきたいと思います。

アルバイト生が「楽しく」「働きやすい」環境を作る努力をこれから始めていきたいと思います。

まずは、バイト生とある程度の信頼関係を築くことからです。頑張っていきますす。

-支援員

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