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バイト生への日誌の導入

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以前から言うように、「バイト生も立派な保育者である」と私は思っています。それは、子どもから見れば、正規も非正規も、パートもバイトもみんな大人だと思っているからです。

詳しくは「バイト生も立派な保育者」という記事をご覧ください。

もちろん、子どもは勘がいいので、正規職員とアルバイトでは、話の内容や態度も変わることが多いです。でも、それは単に役割分担程度のものでしょう。

例えば、遊び相手が欲しいときは、正規職員よりバイト生に声をかける方が多いです。でも、意地悪をされたりすると、正規職員の方に相談しに行くケースの方が私の知る限りでは多いのではないでしょうか。大人も「好きな人」「苦手な人」「都合のいい人」と人を選ぶように、子どもも大人を見て、人を選んでいます。私はこれに関しては、仕方ないことと思っています。子どもだって人権があり、一人の立派な人間ですから。

大事なのは、どの大人でも最低限のルールや対応を共有して「ダメなことはダメ!」と子どもに理解させる環境を作ることです。

それにより、「やってはいけないこと」はさせない環境にできます。それを実現するためには、職員間の情報共有とバイト生の指示や協力が必須なんです。

そのためにも、バイト生と正規職員との間である程度のルールや約束事を確認しておく必要があります。

うちの学童では、

・おんぶやだっこの禁止

・スマホを子どもに触らせない、見せない

・長時間、同じ場所にいないようにする

・私物を出さない

・保護者対応は正規職員に任せる

・自己判断はせず、わからないことはすぐ正規職員・パートに聞く

・学童で知り得た情報を他には漏らさない(個人情報保護の観点から)

等があります。これは、私がバイト時代に、学童の代表や正規職員と決めたものです、これが、現在のアルバイト生へハンドブックという形で手渡されています。

もちろん職場にも、この禁止項目は張り出されているため、いつでもチェックできるようになっています。

しかし、そうはいっても、

「子どもが引っ張っていくからなかなか違う子どもと遊べない」

「子どもが膝や背中に乗っかってきたから仕方ない」

というバイト生もいました。本人たちには言いませんが、

基本的にそれはバイト生の甘えですと言えます。

子どもが引っ張って遊びに誘っても、しっかり説明することで離れてくれたりすることの方が多いです。また、私が遊びのメンバ―集めをし、バイト生にその遊びの中に混ざってもらい、いろんな子と遊ぶ機会を作ってあげたりすることもあります。しかし、その遊びは10分しないうちに終わることがよくありました。私の主観ですが、主に2つの原因が大きいと思います。

①バイト生が乗り気じゃなく、あまり遊んだことがない子との関りがが消極的

②よく遊ぶ子から声をかけられた、すぐに遊びを放置して、そちらへ行く

これでは、遊びの集団など維持できるわけがありません。①にしても、とりあえず、楽しそうな演技だけでも変わります。明らかに消極的過ぎて、子ども達も戸惑っている様子が伝わってきて本当に残念でありませんし、せっかく楽しい遊びができると期待して参加してきてくれた子たちに本当に申し訳が立ちません。

まして、②に関しては、仲いい子をこ今の遊びに誘うことで、解決する可能性だってあります。遊びが業務であれば、完全に業務放棄ですよね。

もちろん、遊びは自由であることが重要なのはわかりますが、バイト生の中には、子どもと疲れる遊び(鬼ごっこや天下一等、たくさん動く遊び)を避け、延々とおしゃべりをする子もいます。おしゃべりがダメとは言いませんが、いろんな子と遊び、どのことも一定の信頼関係を築いてほしいのです。

長く接している子は信頼関係を築けているし、懐いてくれている存在であり可愛く思うのも分かりますが、その子が特定のバイト生を独占することは雇い主にとっても、現場にとっても、最終的にはこの子のためにもマイナスになります。

だから、多少強引にでも、バイト生を他の子や他の場所へ移します。

特にうちの学童の新しいアルバイト生は、以前いたバイト生に比べて、子どもと積極的に遊ぶことをしない子が増えてしまいました。

※とはいえ、元々、教員や保育士希望の学生バイトがほとんどだったため、アルバイト生の質が高かったように思います。

※現在は、教育・保育系ではない大学生、高校生がほとんど

そして、私は代表や他の正規職員との話し合いの末、バイト生への指示だしと教育係(企業風に言ってみた)を任されることになったので、

バイト生への日誌を業務に加えてもらいました。

日誌は後で原本を貼りますが、記述欄を極力少なめにして、自身の行動を振り返れるようなものにしました。

バイト生用日誌 

バイト生のコンディションを確認する欄や、先のバイト生へのルールを守れたか等の自己評価欄も設けています。

これは、バイト生の勤務態度等を評価するものではありませんが、自身の中で意識できたかどうかを確認するためにも設置しています。

書いたものは自分専用のファイルに綴り、いつでも振り返れるように、ファイリングしてもらっています。また、記入例はファイルに貼り付けて、見ながら記入できるようにしています。あくまで記入例は参考程度であり、バイト生は自分が分かりやすいようにまとめていることが多いです。

これを始めて2週間くらいですが、

「学童の子の名前をすぐ覚えられた」

「保育の流れが、なんとなくだけど、予想できる」

という、意見も頂きました。一方で、負担に思う子も一部いますし、文章を書くのも得手不得手があるので、慣れるまでは大変な人は大変かもしれません。

それでも、新しいバイト生が業務をある程度覚えて、多様な子ども達とたくさん遊んでくれるようになるまでは続ける方針です。

日誌についてのアドバイス等があれば、是非頂きたいのでコメントやツイートでお願いします。

-支援員

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