遊び

「遊び」をすること

投稿日:2020年2月25日 更新日:

私は昨年に「放課後児童支援員認定研修」を受講しました。「放課後児童支援員」は簡単に言うと、学童の先生になるための資格のことです。全16回の講義のうち、「遊び」に関する講義がありました。それを少しだけ紹介してから、今回のテーマについて話していきたいと思います。

学童に入った経験がない人は、学童って何をしているかピンときませんよね。

「ただ子どもと遊んで、お迎えが来たら親に返すんでしょ。」

学童で働く前の私の認識はこんな程度でした。実際、活動の中心は「遊び」であり、学童の先生も子どもと一緒に楽しそうに遊んでいますし、外から見たら私のような認識になると思います。

でも、

この「遊び」が意外と奥深かった・・・

というのも、学童は「放課後児童健全育成事業」として成り立っています。これは児童福祉法第6条にあります。

児童福祉法第6条の3第2項

この法律で放課後児童健全育成事業とは、小学校に就学している児童であつて、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業終了後に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業をいう


厚生労働省HP
https://www.google.com/url?client=internal-element-cse&cx=005876357619168369638:ydrbkuj3fss&q=https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/tuuchi-01.pdf&sa=U&ved=2ahUKEwihwsnAyernAhWvBKYKHVMgAtMQFjAAegQIBRAB&usg=AOvVaw32HUdDEqIwZfBRM6PZjoxD

「遊びや生活の場を提供することを通して児童の健全育成を図る」とあり、学童を運営する上でも「遊びは」大切な時間であり、子どもたちのより良い成長のために重要な役割を担っていると考えられています。

このことから、放課後児童支援員の認定研修で「遊び」に関する研修が含まれていた意味が分かりましたが、その研修の中で私が新たに得られた所見を2つご紹介したいと思います。

①子どもは“遊ぶ権利”と“遊ばない権利”を持っているということ

②他の人が遊んでいるところを見ることも遊びへの参加となること

                           ということでした。

どうでしょう。

① 子どもは“遊ぶ権利”と“遊ばない権利”を持っているということ

子どもは遊ぶのもしごとのうちだと思いますが、当たり前ですが大人だって遊んでいい、誰にだって「遊ぶ権利」というのは保障されてしかるべきです。

しかし、放課後児童健全育成事業では、子どもの「遊ばない権利」も保障しましょうと言っているわけですね。

「みんなと遊んだほうが楽しいんじゃない?」

「部屋の中でダラダラしてないで、外で遊んできなさい」

「遊ぶのが仕事なんだから、楽しく遊んでおいで」

と、子どもを誘っていませんか?

「遊ばせなければいけいない」という使命感に燃えていませんか?

子どもを遊ばせて、楽しませることは大切だと思います、しかし、時にはそれが子どもたちを苦しめることになるかもしれないと実体験も踏まえた上でお伝えしたいです。

大人からすれば「子どもは遊びが大好き」というイメージは少なからず持っているものだと思います。私もそう思います。でも、

子どもにだって遊びたくない時があります。

信じられない方もいらっしゃるかもしれません。基本的に子どもは遊ぶのが大好きですが、好きなことでも、疲れている時や気分が落ち込んでいるときはやりたくないと思う時が大人にもありませんか?

「ゲームしたいけど、残業でくたくた、もう寝よう」

「好きな人とケンカして、何もしたくない」

例えが下手で申し訳ないです(+_+)

でも、人って結構気分で行動しませんか?気分によってやりたい時とやりたくない時ありません?子どもたちも、学校で勉強してきます。今は英語教育だのプログラミングだの、学力テストだので、小学生の学校生活は多忙です。なんなら、それに放課後の習い事がついてWワーク状態の子どもも少なくありません。勉強が仕事なら、労働基準法に引っかかるレベルですね(笑)

何が言いたいのかというと、

遊ばせないといけないというのは大人の都合であって、子どもたちにはあまり関係のないことだということです。遊びは自主性が大切です。自分が「遊びたい!」「楽しそう!」と思うから、楽しめるし、打ち込めるのです。“遊びをするかの意思決定は遊ぶ本人に任せるべき”だと私は思います。

「そんなこと言って、部屋でゲームや漫画ばかりみたら良くないじゃないか」

「いつもダラダラしてたら健康にも悪い」

などの意見もありますよね。

確かに、現代の科学技術は素晴らしいほど進歩し、家で1人でも退屈を感じさせないレベルで1人遊びを充実させてくれています。これにより、友達と遊んだり、外で遊ぶより、部屋の中で遊ぶことが好きな子が大勢いることもわかっています。

私もずっとゲーム、ずっとマンガ、ダラダラをさせることには反対です。要はバランスですね。外遊びも部屋遊びも、1人遊びも集団遊びも、色々経験していく中で成長するのではないでしょうか。少なくとも、学童クラブに通っている子たちは、放課後の時間、みんなと集団生活を送るわけですから、一人遊びばかりというわけにもいきません。その辺で、子どもの遊びのバランスを調整し、社会性の習得や自然体験などを望むのであれば、学童クラブを利用しない手はないですね。

少し長くなってしまいしたが、時には「遊ばない」という子どもの選択を尊重してみるのはいかがでしょうか。

②他の人が遊んでいるところを見ることも遊びへの参加となること

はい、1番驚きでした・・・。

「いや、見てるだけって、遊んでないじゃないですか。自分も参加してみんなと走ったり、話したりしないと。」

と、思いましたね。でも、思いました。

遊びで大切なのは「どうしたら自分が楽しめるか」ではないでしょうか。

遊びは自由な活動です。そして楽しく夢中になれるものです。自分も周りもみんな楽しければ、その遊びは成立しています。直接は関わらなくても、友達の遊んでいる姿や楽しそうにしている様子で楽しめていればそれはもう「遊んでいる」ことになるのです。

大人で言うところの

「YouTubeでゲーム実況をみて楽しむ」

と、同じ感覚なのではないでしょうか(私は見たことがほとんどないのであまりよくわかりませんが(*_*))。

ただ、注意しなくてはいけないのは、

「入りたいけど入れない」と子どもが思っていないかどうかです。

子どもが「遊びに入りたいか」を確認する必要があります。はたから見たら同じように見えます。でも、遊びたいのに遊べない子がいるうちは、遊んでいる子たちはともかく、この子の中で遊びは成立していません

もちろん、素直に「入りたい」と言えない子もいます。心の中でかすか思っている子もいます。これは難しい問題ですね。私だってすぐに分かるわけではありません。この気持ちを察するには子どもと対話するしかありません。そして子供をしっかり見る必要があります。「経験」という言葉で片付けたくはありませんが、ある程度慣れが必要かもしれません。

でも、「もしかしたら、入りたいのかな?」という視点を持っているだけで、見え方は変わります。目の前の子どもが楽しく過ごせるよう大人も頑張ることが大切かもしれませんね。

最後に・・・

遊びって、簡単なようで奥深いところが少しでも伝わっていただければ嬉しいです。今回は少し、知識というか、お勉強みたいになってしまいましたが、これからは、具体的な遊びも伝えていけたらと思います、

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学童保育に携わる筆者が、子どものより良い成長について「遊び」と「学童保育」を中心に発信していきます。

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